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昼休みの教室。キリノは、クラスメイトの友人2人&サヤとお弁当をつまみつつ、 たわいもない会話をしていた。女子高生の話というのは、とりとめがないようだ。 最初はテストの話、そして恋の話……話のオチをつけぬまま話題は移り変わり、 議題はいつのまにか最近のコジローの話へとうつっていた。 「でも、キリノよかったね。コジロー先生だったらライバル少ないと思うよー。 唯一ライバルになりそうな吉河先生は、石橋先生の奥さんになっちゃったしね」 「え、やだなー。そういうんじゃないよー。でも、ライバルってわけじゃないけど コジロー先生かっこいいから、結構もてそうだよね……」 え、えええ。あんた、普段どんな目でコジロー先生見てんのよ……。 そりゃ、鎌崎の練習試合のときとか学校辞めちゃったときとか たまーーーーにかっこいいこともするけどさぁ……。美化しすぎじゃない? キリノが抱くコジローへの評価が過大評価すぎるような気がする、と サヤは心のなかで突っ込みを入れた。 「あー、でもコジロー先生。ウチの後輩からパンとかもらってるらしーよ」 「あー、1年のあの子! 積極的だよねー」 ショートカットの少女と、ロングヘアーの少女。キリノの親友2人が彼女をからかう。 「あー、それなら大丈夫だよ。コジロー先生は松本アナみたいなタイプが好みだから」 「……なんで知ってんの?」 「この間、バニ学の話題になったときに剣道部で男子の好みを聞いたんだよ~」 「コジロー先生の好みしか書いてないけど?」 キリノの机に入っていたマル秘キリノートを取り出して、サヤが読み上げた。 「コジロー先生の借金相手:ノブちゃん。コジロー先生の芸能人の好み:松本アナ。 コジロー先生の好きな揚げ物:コロッケ、メンチカツ、エビフライ。 最近、コジロー先生が聞いてるJPOP:for your shine 歌・沢宮エリナ……」 「サ、サヤ! いつの間にアタシのキリノート!」 「うわあ……コジロー先生のことばっかり書いてあるね」 「ストーカーか、アンタは」 「み、みんなちょっと酷いよー」 「まあ、この子の部屋ってシュミわるいしねー」 「ゲテモノ大好きだよねえ」 「言いたい放題だね……」 キリノを3人がからかっていると、見慣れない1年の女子が教室に入ってきた。 「あれ? ここにもいない」 「んあ、あの子誰だろ」 「あ! 彼女だよ。例のパンあげてる後輩」 「あの、すいませーん」 例の、と言われた少女がキリノのほうに近づいてきた。 「剣道部の人ですよね。コジロー先生見ませんでした?」 「ん、来てないよ?」 「そうですか……」 「どうしたのさ、いったい」 「あ、先輩。最近、コジロー先生お昼になるとすぐいなくなっちゃって パンもらってくれないんです。せっかく、高いパン買ってきたのに」 「あまりもんじゃなかったの?」 「最初はそうだったんですけど……」 少女は顔を赤らめて続ける。「えへへ、じゃあコジロー先生見かけたら教えてくださーい」 「ああ、わかったよ」 教室から少女が出て行った後、親友たちの視線がキリノに集中する。 クラスメイトもニヤニヤしながら、横目で見ているのだが当の本人は気づかない。 「ライバル……結構いそうじゃなーい」 「むむ~」 「が・ん・ば・れ!」 ポンポンと3人がキリノの肩を叩いてはげます。 クラスメイトたちは口元を押さえて、笑いをこらえていた。
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「は? お見合いだあ?」 母親の一言に、コジローは目を丸くしながら間抜けな声をあげた。 「あんたも、そろそろいい年なんだから身を固めなくちゃねえ」 「か、勝手なこと言うなよババア」 「じゃあ、おめえ何だ。いい人でもいるってのか?」 箸で煮物をつついていた父親が、コジローを怒鳴りつける。 「いや、別に付き合ってるやつもいないけどさあ」 「いないならいいじゃない? ね、ね? あってみるだけでもさ」 「うーん……」 コジローは腕を組んで考えこむ。確かに、恋人も好きな相手もいない。 しかし、お見合いなんてことになったらあいつ等はどんな顔をするだろう。 脳裏に、室江高剣道部の生徒たちが浮かぶ。 「はあ、久々に手伝いに来いって言うから来たのに、こんなワナがあるとは……」 「いいじゃない。あんたも家族ができればフラフラした生活もできなくなるよ」 母親がカラカラと笑いながらコジローの肩を叩く。 「で、写真がコレなんだけど」 そう言って見合い写真を母親が取り出したが、コジローはそれを手で制した。 「いいよ、別に。会うだけなんだから興味ねえよ」 「ま、この子ったら相手に失礼じゃない」 プリプリ怒る母親を尻目に、コジローはやれやれと立ち上がった。 「じゃあ、俺はもう帰るわ。なんか疲れちまったし、見合いはあとで決まったら教えてくれよ」 「あいよ」 本当に疲れた、と1人こぼしながらコジローは家路につくのであった。 「というわけで、今度の土曜日は用事があるから休みにする。 各自、休みだからといって気を抜かないようにな」 「先生、用事ってなーにー」 放課後、剣道部でコジローが休みの連絡を部員に告げる。 それと同時に、サヤが余計な好奇心を働かせてめざとく突っ込んできた。 「用事は、その、用事だよ」 「なんでどもるんですか?」 ミヤミヤも、コジローの言葉から何かを察したようだ。 「いや、それは……まあ、なんつーか、親の都合でな。お見合いをすることになって」 「えぇぇぇぇぇ!」 部員一同がざわめく。 「お見合いって先生、あんた!」 あんたには、と言いかけてサヤは思わず隣のキリノを見た。 眉毛一つ動かさず、同様すら見せずいつも通りにニコニコとしてる。 なんで、あんたコジロー先生がお見合いしちゃうんだよ! とサヤは思わず叫びたくなった。 「いや、別にそのまま結婚するわけでも付き合うと決まったわけでもないしな」 コジローがしどろもどろになって、生徒たちに言い訳した。 「先生、相手の人ってどんな感じなんですか?」 ミヤミヤが鋭い眼光で睨みながら、コジローにたずねた。 「いや、じつは興味ないから見合い写真も見てないんだ」 「いい加減ですね。だったら、最初から断ればいいのに」 「まあ、親の手前もあるしなあ……そういうわけにもいかねえんだよ」 そんな会話を聞きながら、サヤは今にも爆発寸前といった感じでギリギリと歯軋りをしている。 キリノを見ると、相変わらずおだやかで、それがなおのことサヤの怒りに火をつけていた。 「じゃあ、アタシは先に帰りますね」 しかも、キリノは突然立ち上がるとそういって道場から出て行ってしまう。 きっと、傷ついてるんだわ……とサヤの怒りは頂点に達した。 「先生! あんたねえ!」 サヤはいてもたってもいられなくなり、大声で叫ぶとコジローの胸元をつかんだ。 「お、おいおいサヤ」 「あんたねえ、どこまで鈍感であの子のことを苦しめたら気が済むのよ!」 ボロボロと涙をこぼしながら、コジローの顔を平手で2、3発殴る。 「もう、バカバカバカバカバカ!」 そのまま、腕を放すとキリノーと叫んで先に出て行ったキリノの後を追っかけていってしまった。 「先生、お見合いうまく行くといいですね?」 ミヤミヤはどす黒い笑顔でコジローに竹刀を投げつけると、ダンとともに出て行ってしまう。 サトリは空気を察して、ミヤミヤの後をついていき、ユージとタマキまで呆れた顔で道場を出て行く。 最後に忍からケリが一発入り、コジローは1人道場に取り残された。 「なんだよ、別に俺だって見合いなんかやりたくねえよ」 誰もいない道場で、コジローは1人天井を見上げているのであった。 土曜日。料亭の席に座っているコジローの気持ちはまったく晴れていなかった。 お見合いなんてガラじゃない。それに……とサヤのセリフを反芻しながら、 コジローは剣道部に復帰したときのことを思いだしていた。 こんなときに、抱きついてきたキリノが頭から離れないなんて……俺ってヤツはなあ。 「おい、虎侍。なにくらい顔してんだ。 これから、すげえ美人さんがお前にわざわざ会いに来るんだぞ?」 「そうよ、こんなチャンスめったにないんだからね」 「うっせーよ……」 親に悪態をつくコジロー。 「すみません、遅くなりました」 そんな会話を続けていると、見合い相手の母親らしき着物姿の女性が座敷に姿を現した。 その女性を見て、またキリノの姿を思い浮かべてしまう。 正体の分からない罪悪感で、胃がチクチクと痛んだ。 「いえいえ、私たちも今来たとこですよ」 「じゃあ、娘を連れてきますから。ほら、入っておいで」 よし、どんな相手でも断ろう。コジローは腹を決めお茶を飲みながら入ってくる相手を見た。 「失礼します」 そして、相手の姿を確認するとお茶を吹き出した。 「千葉紀梨乃と申します。よろしくお願いします!」 「キ……キリノじゃねえか!」 「あれ?虎侍。本当に見合い写真確認しなかったのかい。バカだねえ」 とまどうコジローを見て、ニヤニヤと笑う母親。 「ど、どういうことなんだよ。これは。ドッキリか?」 「いやあ、先生。じつはこの間石田さんがウチに惣菜買いに来たときに いいお見合い相手がいないかって話になりましてね」 キリノの母親が、コジローに事情を説明しだす。 「それで、その話を聞いたウチの娘がアタシ、アタシがやるって聞かなくて」 「えへへへへへへ、ごめんなさい。でも、先生本当に見合い写真も見てなかったんすね」 「お前なあ……」 「じゃあ、後は若い2人に任せてあたしたちは退散しましょうか」 「オホホホ、そうですねえ」 「お、おい待てよ」 コジローの両親は、キリノの母親と一緒に部屋から出て行ってしまった。 「ええと、普段はどんなお仕事をされてるんでしょうか」 「知ってるだろ……お前なあ」 「いやあ、形だけでもお見合いっぽくしとかないとなあ、なんて」 ハア……とため息をついてコジローはキリノを見る。 「でも、まあ何だか安心しちまったよ」 「あたしもっすよ。先生、よっぽどお見合いしたくなかったんですね」 「別にそういうわけでもなかったんだけどな」 ニコニコと笑うキリノを見て、コジローは思わず彼女の頭をなでた。 「ま、ここの料理はうまいって話しだし、飯でも食べながら話でもするか?」 「はい! アタシ、ゆっくりコジロー先生と1日話してみたいなって思ってたんですよ」 こうしてコジローのお見合い騒動は幕を閉じた。 結局このお見合いがどうなったのかは……ご想像にお任せすることにしよう。
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404 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/28(月) 18 20 32 ID GSD/uoc6 358の続きで、コジローの風邪をもらったきりのん キリノ「おっとっと?」 短髪「キリノなんか今日ふらふらしてない?大丈夫?」 キリノ「あっはっは大丈夫だよあたしがこれしきのことで…あら、ら?」 長髪「ちょっ、キリノ!?」 短髪「なんだこりゃ、すごい熱だわ。…保健室行くよ、ホラ」 キリノ「ん~大丈夫だってぇ~、あれ?みんなが3人いる…」 長髪「行きなさいっ!」 キリノ「ふぁ~ぃ~」 ~~~ サヤ「…と、言うわけでキリノは今日部活お休みだそうです」 コジロー「そうかそうか。アイツが学校で倒れるなんてよっぽどの事だな」 サヤ「うん…でもあの子、『自分は大丈夫だから部活おねがいね』って」 コジロー「そっか、アイツらしいな」 サヤ「うん、だから今日はあたしが部長っすよ!…ところで風邪、治ったんですか?」 コジロー「おぉ、お前等のお陰ですっかりな。…なんかこれじゃまるでキリノには俺が移したみたいだな」 サヤ「…そう思うんなら、お見舞い返しくらいしてもバチ当たりませんよね?」 コジロー「う~む、だがまぁ、生徒の風邪に家まで訪ねて行くというのもな…」 サヤ「保健室、行って下さい」 コジロー「はぁ?」 サヤ「いいから保健室!早くホラ行った行った!」 コジロー「お、おぉ…」 ~~~ コジロー「…失礼しまーす。…誰もいねーのか?不用心だな」 キリノ「ひゃっ、コジロー先生、なななんで保健室に?」 コジロー「なんか知らんがサヤにせっつかれてな…んで大丈夫かよ、具合は」 キリノ「うん、あたしは全然元気っすよ。元々何ともないのに、友達とかサヤが大げさだから…」 コジロー「そか。そりゃあ良かった。…俺がうつしたようなもんだしな」 キリノ「あはは、先生が責任感じるとこじゃないっすよー…そうだ。保健の先生居ないし、お茶でも淹れましょうか」 コジロー「おいおい勝手にンなこと…」 キリノ「だいじょーぶだいじょーぶ。よっこいしょっと。…お、おりょ、あらら?(くらっ)」 コジロー「(がし。)…おっとっと。お前まだ全然大丈夫じゃないじゃねーか。…病院行くか?」 キリノ「ゔ、え、えーと………病院、キライ…///」 コジロー「お前なー…まぁいいや。じゃあせめて家まで車で送ってやるよ。今日どうせ電車だろ?」 キリノ「えぇー、でもコジロー先生、剣道部は…?」 コジロー「後で戻って来るさ。大体、弱ってる時くらい甘えとけって。…それに。(お前にもしなんかあったら、俺がサヤに殺されかねんからな…)」 キリノ「…?」 ~~~ サヤ「ぶあっくしょん!ええいちくしょーめ!あああ、みんな素振りだよ素振り!」 ミヤ「ねぇ、ダンくん…サヤ先輩なんか今日は異常に厳しくない?」 ダン「なんかさっきちょっと泣いてたみたいだったぞ~」 サヤ「ほらそこ!ミヤミヤにダンくん、私語は慎みなさいっ!他の三人も気合が足りないよっ!」 一同『は、はーい;』 因みにこの話はその後微妙に 176にもつながるかもです。 コジロー痴漢冤罪の巻
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「せんせー、メリークリスマスっ」 「ぐぅえっ、首が…」 道場の鍵を開けた瞬間、そんな声を掛けられたが、今日は12月24日である。後ろから飛びついて来たのでやつ(こんなことする心当たりはそう多くない)が言っている言葉は納得できた。…がなんで首が締まるんだ!? 「えへへ~っ、どう?そのマフラー、あったかいっすか?モフモフですか~?(テレテレ)」 マ、マフラーだったのか… 「お、おぅ、あったかいよ。なんだくれるのか?ひひっ、貰えるものならなんでももらうぞ?」 「んんっ、なんかその言い方心外だなぁ。せっかく夜なべして編んであげたのに。まぁ、別にせんせーにあげる為に編んだんじゃなくって、 弟にせがまれて作ったのがたまたま納得いく出来じゃなかったからあげるんすけどねー。」 「悪りぃな。でも助かるわ、マフラー持ってなかったからよ。お前編み物うまいのな、すっげぇあったかい。」 「えへんっ、失敗作とはいえ、縫い物編み物から料理まで、家庭科は得意なんすよ。」 「…そうか。なら大事にするよ。 …よし、じゃあ今日も元気に練習するかっ」 「はいっ!」 先ほども言ったが、今日はクリスマス。ということで部活は自由参加である。 この時間になっても現れないということは他はみなそれなりに用事でも入っているのだろう。 ったく、コイツもクリスマスくらい好きな奴でもデートに誘うなりして一緒に過ごしたらいいのに、どんだけ剣道好きなんだよ。 「久しぶりっすね~、2人っきりの練習って。」 「ここ最近はウチも随分活気づいて来たからなぁ。悪いな。一人じゃちゃんとした練習もさせてやれないや。」 「全然っ!!」(こりゃサンタさんがくれたプレゼント…) 「ん?なんか言ったか?」 「!!??な、なにも言ってないっすよ!?」 今日の練習は、内容こそ深くないものの、一人でもできる基礎練を徹底的にすることにした…と言ってもコイツ基礎はしっかりしてるんだが…。 気がつけばもう外も暗くなっている。 「そろそろ終わりにするか。」 「はいっ」 そういって各自更衣室に入り、着替えている時、今朝方キリノからもらったマフラーを巻いていて気がついた。 「ははっ、わざわざイニシャルまで入れてくれてるのか、細かいねぇ。さすがは家庭科優秀なだけあ…。」 何かひっかかるのだが、んー、まぁいっか。しかしなんかお返ししてやらんといかんなぁ…。そうだ。 「キリノーっ、服着替えたらちょっと待っといてくれるか~。」 女子更衣室の外から声を掛け、急いで職員室の冷蔵庫にある物を取りに行き、帰ってくるとすでにキリノは道場に座っていた。 「悪りぃ悪りぃ。これな、もしみんな来たらと思って買って来てたんだ。持って帰ろうかとも思ったんだけど、やっぱ二人で食えるだけ食っちまおうか。」 ミヤやダンが来ないのはおよそ予想してはいたが、キリノが来るならてっきりサヤも来ると思っていたのだが… 中身はホールケーキである。 二人で食べるのも虚しいかと思ったが、クリスマスを返上してまで練習に来てさらには曲がりなりにもプレゼントまでくれたキリノをそのまま帰してしまうのはあんまりだ。 「わぁ~、いいんすかぁ?こんなのみんないない時に食べちゃって…」 「いいって。いつもクリスマスにはムサいおっさんが来るんだが、あの人も今は家庭があるからな。持って帰ってもどうせ一人じゃ食いきれねーよ。」 「ふふっ、その様子じゃあ、今年もせんせーと一緒に過ごしてくれる女の人はいないみたいですな。」 「う、うるせーな。んな奴にはサンタのトコやらねーからな。」 「あぁっ、うそうそっ。きっと来年にはせんせーにも美人で素敵な彼女さんができてますって。」 (ったく。…どうせ薄給で冴えない非常勤講師の俺なんか好きになる奴なんかそうそういねーよ。) ……私がいるじゃないっすか…… 一瞬なにか聞こえた気がしたが、唯一の同一の空間共有者はケーキを頬張ることに必死だ。 …なんだ? 少し冷える道場ではキリノの服装は少し寒いんじゃないかと思ったのでマフラーをずらして入れてやることにした。 合コンなんかでもサラッとこういうことができるヤツがモテるんだろーな、やっぱ。 と思いつつも。もう一つ思ったこともある。 …案外、こういうクリスマスもいいのかもしれない…。 ━その頃サヤさんは…━ 「タマちゃんやユージくんも休むみたいだし。キリノは先生と2人っきりになれたかね~」 …部活をサボってテレビを見ていた。 GJ、サヤ!!
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707 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 17 35 28 ID sr9Cl9sV漫画派 ───┬─ コジロー派 │ │ │ ├─ 絶対にくっつくわけないけど応援してるよ派(土塚派) │ │ │ ├─ なんとなくさりげなくそれとなくくっついて欲しいよ派(穏健派【別名エビフライ学派】) │ │ │ ├─ とりあえずこの二人を見てニヤニヤしたいだけだよ派(非CP派) │ │ │ └─ くっつけなきゃ許さないよ派(ラブコメ過激派) │ ├─ サヤ派 │ │ │ ├─ アニメよりソフトな感じで好きだよ派(百合穏健派) │ │ │ ├─ 百合とかってより、単に和むよ派(友達派) │ │ │ └─ サヤ出番少ないよサヤ派(サヤ派) │ ├─ タマちゃん派 │ │ │ ├─ タマちゃんを見て胸がどきどきしない子なんていないよ派(ネーム派) │ │ │ └─ かわういねぇ派(小動物派) │ ├─ ミヤミヤ派 │ │ │ └─ 今日はちょっとにおうね派(部長さん派) │ ├─ 外山派 │ │ │ ├─ ビジュアル派(うぜーんだよ誰がやるか派) │ │ │ └─ こっちはこっちでやってるよ派(お互いのルールができてる派) │ ├─ 岩佐派 │ │ │ └─ 岩佐かわいいよ岩佐派(オマケマンガ派) │ ├─ 原田さん派 │ │ │ ├─ お互い気苦労が耐えませんねえ派(部長派) │ │ │ ├─ オトナだ!この人オトナだ!派(原→キリ派) │ │ │ └─ 原田さんは石橋先輩と仲がいいよね派(スワッピング派) │ ├─ 榊ウラ派 │ │ │ └─ なんかビデオとか目敏く見つけちゃってなに意識してんの派(百合希少種派) │ ├─ 桃竜ツインテ派 │ │ │ ├─ 絶対こいつらサヤキリのコンパチだよ派(太眉派) │ │ │ └─ 実家は総菜屋をやっとるっちゃねー派(妄走しすぎだよ派) │ └─ 吉河先生派(三角関係派)708 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/04(火) 17 35 50 ID sr9Cl9sVアニメ派 ───┬─ コジロー派 │ │ │ ├─ でもあたし嬉しいです、先生がやる気になってくれて派(ラブコメ穏健派) │ │ │ ├─ 心の要だ派(健康家族派) │ │ │ ├─ お前は室江の柱になれ派(竹刀のお姫様派) │ │ │ ├─ 来週はコジローの為にキリノが奔走するよ派(気が早いよ派) │ │ │ └─ コジローが少し達観してる分なんか妙にエロいよ派(勘繰り派) │ ├─ サヤ派 │ │ │ ├─ ガチ百合以外認めないぜ派(百合過激派) │ │ │ ├─ 百合じゃない、友情なんだ派(友達派亜流) │ │ │ ├─ 実況解説派(アスキーアート派) │ │ │ └─ なんでサヤのスレ、おっぱいの事ばっかりなん?派(逃亡派) │ ├─ 外山派 │ │ │ ├─ 誰だっけ?派(ひどいよ派) │ │ │ └─ きっと何かの理由があるんだよ派(悪人正機派) │ ├─ 高杉派 │ │ │ └─ マジで誰?派(大多数派) │ ├─ ユージ派 │ │ │ ├─ なんだか似てる二人だよ派(剣道バカ一代派) │ │ │ ├─ 可哀想だがコジタマの肥やしになってもらうよ派(あまりもの派) │ │ │ └─ ユージは年上好きだよ派(ファンブック原理主義派) │ ├─ ダンくん派 │ │ │ ├─ 汗にハァハァしてたじゃん派(臭いフェチ派) │ │ │ └─ ダンが剣道好きになれたのもキリノのおかげだよ派(剣道大好き派) │ └─ きりのんきりのん!派(コール派) │ ├─ キリノスキー派(早朝派) │ ├─ 仕事行って来るよ派(出勤派) │ ├─ おはようきりのん!派(朝派) │ └─ きりのんおやすみ!派(夜派)
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/805.html
「じゃー、おやすみサヤー。また明日ねー」 「うん、おやすみー」 サヤとひとしきりドラマの話題で盛り上がったあと、キリノは携帯をきってベッドに寝転がった。 天井を見上げながら、彼女はさきほど話していたドラマの内容を思い返していた。 それは、よくある学園物で主人公の教師・翔と生徒のリョーコちゃんの恋愛が中心の物語。 ダメ教師の翔とリョーコちゃんが、部活を通してたがいに惹かれあう過程を全12回で描いていた。 今日話していた内容は最終回で、不祥事により学校をクビになった翔が、 リョーコを傷つけないようにあえて嫌いだとウソをつく、という展開だった。 「先生もクビになったら、アタシたちにああいう態度をとるのかな?」 携帯の待ち受けにしている部員全員の写真を見ながら、キリノはポツリともらす。 「というわけで、今日で俺は室江を去ることになった」 翌日、コジローは部員全員を集めると、とうとつに語った。 「え、えぇぇぇ。そんな、いきなりすぎません!?」 キリノが納得いかない、といった口調でコジローに詰め寄る。 「まあ、ウチが結果残してないからな。とくにキリノ」 コジローはキリノを見下ろしながら、冷たい目で突き放すように喋る。 「お前、まったく成長してないよな。手首だけで振るクセもなおんねーし、おかげで明日から無職だよ」 「え……」 キリノは、コジローが喋った言葉を信じられない、といった顔でコジローを見つめ返す。 「うそだよね……先生……」 「うそじゃねーよ、大体、下手糞な弁当とか調理実習の料理持ってこられても迷惑なんだよな」 「ひどい、アタシはずっとコジロー先生のために……」 「しらねえよ!!」 「ウソだといってよ、コジロー先生!! アタシはいつだってコジロー先生のために……」 思わず、言葉が堰を切って飛び出す。だが、コジローはそんなキリノを冷めた目で見るだけだ。 「ま、そーいうわけだから。お前は俺のことなんか忘れちまえよ」 「そんな……」 コジロー先生は、そんなヒドイ人じゃない。これは何かの間違いだ。 「好きなの!」 キリノは、声を振り絞って叫ぶ。もう、人の目も気にしていられなかった。 「行かないで」 目に涙を浮かべながらコジローに取りすがる。 「お願い……」 「って言われてもなあ。まあ、お前ならいくらでも男がよってくるだろ」 だが、コジローは残酷な言葉を返す。 「ヒドイッ!」 あまりにも、あんまりな答にキリノは泣きながらコジローのシャツをつかむ。 そのまま、コジローの顔を覗き込んだとき彼女は気づいた。 彼女に向けた残酷な言葉は、コジローの本心ではないことに。 「先生なんて……ダイッキライ!」 キリノは、そうささやくとコジローの唇に自分の唇を…… 「ん……んううう」 キリノは、身もだえすると自分がコジロー人形MK-Ⅱに抱きついていることに気がついた。 「あ、あれ……夢?」 どうやら、いつの間にか眠っていたらしい。ドラマの内容をそのまま夢で見ていたようだ。 「あ、あはははは。あたしったら……アレだねえ」 誰に見られたわけでもないが、照れ笑いをしながら下を向く。 「よっ! キリノ。お弁当少しわけてくれ……ってどうした? 何かすげえ豪華だぞ」 「あ、あはははは。どーぞ、どーぞ。先生。好きなだけとってってください」 「何かあったのか?」 「罪滅ぼしというか……夢のお詫びっス」 「???」 なんだかよくわからないまま、コジローは太いエビフライをつまむ。 「ん、やっぱりキリノの弁当はうめーなー。この間の調理実習のタルトも最高だったぞ」 「えへへへへ。もう、その、ごめんねコジロー先生~!」 キリノは顔を真っ赤にすると、コジローにお弁当をあずけて教室を飛び出していくのだった。
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/624.html
コジローが剣道部に復帰してから1ヶ月ほど立った。 その日、キリノはコジローの専門でもある政経を選択していたことを正解だったと改めて確信していた。 なぜなら、彼女の授業を担当するのはほかならぬコジローだったからである。 「じゃあ、教科書の20ページを開いて」 聞きなれたコジローの声が、妙に耳に心地よい。 一生懸命板書している姿は、この人ってこんなに可愛かったっけ、とキリノの心をくすぐる。 隣の席では、同じく政経の授業をとっていたサヤがにやつきながらこちらをチラチラと見ている。 2年の時からいっしょだった2人組みの親友と、何やらこそこそと話しているようだ。 「キリノ……よかったよね」 「だって、キリノってば誰が見てもコジロー先生が……」 「す……?」 「ラブ……?」 コジローのほうを見ているから、ところどころしか聞き取れなかったが 自分をダシにして何やら話しているようだ。 そんな色恋沙汰とかじゃないのに……と彼女は思う。 別に、アタシはそういう仲になりたいわけじゃ……。 そのとき、板所しているコジローが力を入れすぎたのかチョークを追ってしまった。 床に転がるチョークを見て、キリノはあわてて拾おうとする。 偶然、チョークを拾おうとしたコジローと手が触れてしまった。 なぜか恥ずかしくなり、キリノは顔の全体まで真っ赤になってしまう。 コジローも、思わず手を引っ込めた。 どうしよう……とキリノは考える。まるで、アタシがコジロー先生のことを 好きでしょうがないみたいじゃないか、と恥ずかしくなっている少女。 ふと、周りを見るとクラスメイト(とくに親友2人+サヤを含む女子)は ニヤニヤと自分とコジローを見つめている。 男子の何人かは、悲しそうな目で自分を見つめている。 なぜだろう、とキリノは考えた。彼女が考えている間も女子はニヤニヤとキリノを見ている。 やがて、キリノが答を出す前に友人の1人がキリノに話しかけた。 「大丈夫、あたしらはアンタの味方だから!」 「えっ……?」 「障害が多いほど燃え上がるもんね」 親友2人が何をいっているのかわからない。 思わず、サヤのほうに助けを求めた。サヤはニコニコと笑いながらこちらに話しかける。 「よかったねー、キリノー」 何がよかったのか。ぷうっと頬を膨らませるも、確かにうれしいという感情があることは 否定できない。アタシはおかしい、とキリノはおちこむ。 この前、タマハウスにいってからだ。こんな気持ちに自分が左右されるのは。 まったく、なんで、どうしてなんだろうと彼女は考える。 ふと顔を上げるとコジローの講義は終わりに差し掛かっていた。 胸が痛む。コジローの顔を見る。ああ、アタシきっと……と逡巡してみる。 アタシは……コジロー先生のことが!! でも、それを言う勇気は彼女にはまだなかった。
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864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 09 49 45 ID uTzw39nA 普通はシンドイ月曜日の朝も、1限目が政経なのでノリノリのきりのん。 865 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 12 08 27 ID f3GlcGZE 休日明けの月曜日は朝練→政経→家庭科→部活とキリノコンボ 866 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 12 26 53 ID hZzgXYMj 部活→保健 867 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 13 03 25 ID gCfjFKAr 朝練 「「を。」」 「早いじゃないか(危ねー…顧問が生徒に負けられるかよ)」 「センセーも早いっすねー(ちぇー、また今日も負けかあ)」 政経の授業後 「あ、そういやセンセー3,4時間目調理実習だよ」 「なにい?調理実習だと俺に俺にも少し俺にもわけて俺に」 「あー、はいはい後で持って行ってあげます」 「約束だぞ?約束だかんな!?」 「お任せあれー」 『(……いやニヤニヤし過ぎだし。)』 『(相変わらず目に毒ね……)』 家庭科(お昼休み) 「ハイ、あ~ん」 「んグっ、もむもむ……(゚д゚)ウマー」 「^ω^」 部活 「かわいいぞ!」 「本当!?」 保健 「お前その肘のとこ、ミミズ腫れ?」 「ひょっ、どこっすか……うわ!」 「気付いてなかったのかよ、真っ赤だぞ」 「稽古で小手外された時のですね、サヤの馬鹿力めえ~」 「シップ貼ってやるから出せ」 「ありゃー、すいません……」 「ほれ。痛いの痛いの、飛んでいけー」 「ぷ」 「何で笑うんだよ」 「だってなんか可愛い」 「おふくろがいつもこうやって貼ってくれてたからな」 「かわいいっすよセンセー」 「う、うっさいな!お前だってよく言ってるくせに」 「あー、ヒエヒエで気持ちいい~」 「流すなよ!」 「^ω^」 キリノの一日。
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574 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 14 23 17 ID 64vy3TrB 二人きりの頃でも放置してた事を考えると、案外サヤは公認してるのかも。 7巻98Pのようなこともあるしね 将を射んと欲すればまず馬を射よ、か。 575 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 14 55 40 ID Cz0PGiEZ あーなんか似てるなぁ、くらいにしか思ってなかったら… 576 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 15 14 23 ID GW0ESu5V 574 そこのページを見て、キリノとサヤの温度差を感じたかな まあ客観的に見れば今の室江が全国に行くのはかなり厳しいだろうし そういった意味ではサヤの現実的思考はもっともだがw キリノの「全国にみんなで行く」という台詞は自信の表れなのか楽観主義なのか はたまた自分に無理に言い聞かせているのか、色々判断できそうだ 577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 15 30 08 ID RFIv/FZX 俺は後者の捉え方をした でも心のどこかには、全国へ行ける自信もあったんじゃないかなと 578 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 15 33 30 ID 4swgIk2w 576 キリノは頭いいから厳しいことはわかってるだろうし いつもの青春フェチ発動してそれ位の勢いでがんばろうってだけか もしくはコジロー先生のために燃えてるんだろう 579 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/30(水) 15 41 15 ID L1vsUuPT キリノの華麗なる自己暗示 ・アニメ1話でコジローが何を思っていようが、やる気を出したのは「私の為」 ・「だよね分かんないよね見学すらしてないんだもん(見学すれば入ってくれる)」 ・「部活を肌で感じれば剣道がまたやりたくなって入ってくれる(に決まってる)よ」 ・「(あたしが見込んだ)タマちゃんを見て胸がドキドキしない子なんていないよ」 そして現実も大体この通りに動いていく。 タマちゃん連れ込んだ道場で偶然外山がダンをいじめてたのも、 ミヤミヤがさとりん入部に際して”ああ”働いたのも、 キリノがあらかじめ決定した運命の1ピースにすぎない。 だから「全国へ行く」となったら、もう行くんだから後は強くなるだけ!とかしか考えてないと思うよ。 ついでにキリノがコジローに理由を求めないのもそんな性格からきてるっぽい。
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877 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 14 54 43 ID 3PoOQeSl 違う漫画だと「かわいいぞ」っつー言葉を反芻するだけでぼむっ、と三頭身のロリ乃に化けられたりしそうだのう 878 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 15 49 07 ID nwe5aICj ろりのん 879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 16 28 12 ID 05ILE3Kw 反芻すると思わずひとりでにゃんにゃんしてしまうきりのん 888 名前:SDキリノ[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 19 01 51 ID cigBIKlD 877 「あっ…!」 (ちゃりーん、ころころ) 「あ゙ーっ!100円ダマ!!」 「けっこう深いところまで転がってったみたいよ…」 「自販機の裏、かなあ…?あった!…んー、んしょっ!…ダメだあ」 「もうちょっと痩せないとねえ」 「うっさいよ!…あ、キリノ」 「んー?どしたのー?落し物?」 「キリノ、あんた細いんだからココ手ぇ入んない?」 「いやーこりゃあ無理だねえ。でも、取ればいいの?あの百円」 「う、うん、そうなんだけど…」 「じゃあ、ちょっと待っててね」 「(かわいいぞ、とてもかわいい、かわいい…)」 ぼむっ☆ 「うわっ!」 「ち…縮んだ?」 「よーいしょっと。…ほい、取れたよー」 「あ、ありがと…」 「なんか、だんだん人間離れしていくわねあんた…」 「んー、そっかなあ?」